立体マウスパッドに貼り付ける生地、この生地に画像を転写するには2つの方法があります。
- 業者に頼む
- 自分で転写する
どちらも、生地を伸ばしてもヒビ割れが起きないような仕上がりを選ぶようにしてください。
業者に頼む場合
Tシャツへのイラスト印刷をしてくれるお店に自分の生地に印刷してもらえるかどうかを尋ねて、お店をみつける、ということです。
この場合のメリットは、転写の質も仕上がりもいいものが出来るでしょう。
デメリットは、お店がみつかるかどうか、そして料金がそれなりにかかることです。今は立体マウスパッドを作ってくれるサービスもありますから、むしろそちらのほうが割安かもしれません。
自分で転写する場合
アイロン転写シートにプリンタで画像を印刷し、それをアイロンを使って生地に転写します。
A4サイズで印刷する場合には、2枚のシートが必要です。
画像は上下2つに分割します。胸のぎりぎり上の部分で分けるのがお勧めです。
プリンタに「反転印刷」の機能がない場合には、画像を反転します。
そして90度回転させて画像を保存してください。
印刷するとき
プリンタによっては、縦向きと横向きではサイズが変わるものがあります。
わかりやすい例でいうと、用紙いっぱいに大きな正方形を1つ印刷したとき、わずかに長方形になるということです。
A3プリンタで一枚のシートに画像を印刷するのなら、これは問題になりません。
A4に印刷する際に「上半分は90度回転させたもの、下半分は回転しない」を印刷すると、「印刷したものどうしを合わせたときに横幅が違う」ということが起こります。
このようなときは、どちらかの縮尺を調整して幅を合わせる必要があります。
転写シートを切る時
画像よりもふたまわり大きくハサミで切り取りますが、印刷された部分には指を触れないようにしてください。
余白の白い部分を持ちながら、ハサミで切り取ります。
A4用紙2枚に画像上下を印刷した場合には、接合部分を直線に切り取ります。上半分画像の下部分を真横に直線に、下半分画像の上部分を真横に直線に慎重に切り取ってください。
直線に余白が残らないようにします。画像を0.5mmほど切り取るイメージでハサミで丁寧に切ってください。
そして直線の左右両端の余白部分は切り落とします。
この画像の水色の円の部分のように、切り落とします。
こうすると、上下のシートを接合するときに位置が合わせやすくなります。
生地に転写
生地を固くて平らな台の上に置きます。
生地を繊維方向が縦になるように置いてください。
生地の中央に転写シートがくるようにします。
まずは上半分だけを転写します。
アイロンを高温にして、十分にまんべんなくシートを加熱してください。
アイロンの加熱面にスチーム孔がある場合には、孔のない部分でシート全てを加熱します。
- 軽く全体を加熱します。こうするとシートが生地からずれなくなります。
- アイロンに体重を載せながら、ムラのないようにシートの全てに熱を加えます。詳しくはアイロン転写シートについてくる説明書をお読み下さい。
- 加熱し終えたら、今度は冷えるまで待ちます。
- シートの厚紙を端からゆっくりと剥がしていきます。このとき転写シートが厚紙側に残る場合には加熱が足りませんので、再びシートを生地に加熱転写してください。
- 下半分の転写シートを生地に載せます。転写済みの上半分の画像と位置を合わせます。接合部分に生地の白い部分が見えないようにします。
- 上半分の画像を「仕上げシート(転写シートにセットになって販売されています)」で静かに覆います。下半分の転写シートにも一部重なるようにします。
- 下半分をアイロンで加熱し転写します。上半分の画像との接合部分も、仕上げシートの上から加熱します。
- 加熱後に冷ましたら、シートの厚紙をゆっくりと剥がします。
- 仕上げシートを使って、画像を生地に十分転写します。このとき、アイロンが画像に直接触れないように気をつけて下さい。ゆっくりとアイロンを滑らしていくと、加熱ムラが出ません。
生地表面の光の反射の様子を見て、ムラがなければ転写は終了です。ムラがある場合には、再び仕上げシートの上から加熱してください。
水色の四角の部分で、白い生地が見えないように、下半分の転写シートの位置を調整します。